子宮体癌の手術
子宮体癌に見舞われる日本人は、そう多くはないと言われていましたが、昨今、日本でも子宮体癌は確実に増加しています。
そのため、子宮体癌の手術では、子宮とともに、卵巣・卵管までを完全に切除します。
晩婚化による少子化、食生活の欧米化、放っておいてもたまるストレスや疲労。
子宮周辺のリンパ節である骨盤内のリンパ節は、最初に発症した子宮体癌の広がりを確認するために摘出するのです。
腹腔内の癌細胞の有無を検査する細胞診も同様、癌の広がりを確認するために行われます。
ですから、医師に手術を勧められたら、まだ十分に治癒する可能性があると考えていいでしょう。
そして、特に、これまでにはほぼ無関係に近かった若い世代での子宮体癌患者が着実に増えているのです。
そういう場合は、放射線治療や抗癌剤を使った化学療法になる訳ですが、これも、手術と同様か、もしくはそれ以上に後遺症の残る施術です。
ただ、末期の子宮体癌になると、前進への転移も見受けられ、手術をしても意味がないという判断が下され、あえて、放射線治療や化学療法が取られます。
それもかなり急速なうなぎ登り状態で、これまで子宮癌の8割を閉めていた子宮頸癌に、追いつけ追い越せの勢いです。
とは言っても、子宮の全摘が絶対条件である子宮体癌の手術は、女性にとっては、辛く悲しいものですよね。
事実、アメリカでは、昔から子宮頸癌以上に多い婦人病の代表格でした。
ただし、レベル0と呼ばれる本当の初期段階の子宮体癌の手術であれば、子宮と卵管、卵巣を取り除くだけで終わる場合が殆どだそうです。
実際には、ホルモン療法という子宮を温存する治療法で克服される子宮体癌もあるにはありますが、ごく僅かみたいですね。
これらは全て女性ホルモンのバランスを乱し、子宮体癌の要因へと発展します。
所謂子宮全摘という形で、その後、骨盤からリンパ節郭清、そして、腹腔洗浄し、細胞診をするのが標準的な流れです。
こういう話を聞くと、子宮体癌という疾病に関心を持たざるを得なくなりますよね。
